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高度情報化社会の中で、主役となって活躍できる人材の育成をめざし、福島県の情報教育推進モデル校として、1988年に設立された福島県立清陵情報高校。05年には、文部科学省が全国で15校選定した「ICT人材育成プロジェクト」(高等学校段階における高度なICT人材の育成に資する教育を普及する)研究指定校に、東北・北海道の高校で唯一選ばれた。 同校では、同年にネットワーク技術を専門に学ぶ選択科目ICTを新設し、3年計画で人材育成に取り組んできた。その3年目の今年、ICTを受講する3年生21人が、学びの集大成として取り組んだのが「フレ!フレ!すかがわあきんどプロジェクト」だ。 これは、地元の須賀川市内商店街のホームページ(HP)を作成するもので、生徒が学習の成果を地域社会に還元しようと企画した。 須賀川市内には10を越える商店街があり、そのうち中心市街に位置する北町、上北町など7つの商店街がプロジェクトの対象となった。 06年6月、企画・立案・内容の検討からスタートした同プロジェクトは、今年3月、21人の生徒が担当する商店街を決めて取材班を編成。須賀川商工会議所の協力を得ながら、約2カ月にわたって各商店街や店舗への聞き取り取材や撮影などを行い、8月に完成した。 生徒が制作したHPは、須賀川市内の7商店街の170店舗を地図や文字情報で紹介。うち33店舗は写真付き、14店舗はビデオ映像の動画付きだ。 8月24日、須賀川商工会議所で初披露されたHPを見た商店街関係者は「本当に質が高くて、とても高校生が作ったとは思えない。県外の友達にも紹介したい」と絶賛し、「商店街の活性化につながる」と感謝していた。 HP作成を3年間の集大成にするとともに、地域社会との交流を通して、表現力やコミュニケーション能力を高めることも目指した今回のプロジェクト。参加した生徒は、「なにからなにまで自分たちで考えた。不安を抱えながらもやり遂げることができて良かった」「取材を通して商店街の魅力を知ることができた。これからも商店街の発展のために協力できれば」「なかなかできない体験ができ、将来役に立つと思う」と満足そうに話していた。 「夢・感動・飛躍」をスローガンに生徒支援を進める同校の教諭は、「学習の成果を形にし、地域にお返しできればと取り組んだ」と話し、今回のプロジェクト完成に向けて、ひたむきに努力し、挑戦する生徒の姿勢に、今後の一層の飛躍を期待していた。 なお、「フレ!フレ!すかがわあきんどプロジェクト」のHPは、9月1日から来年3月末まで公開予定。清陵情報高校のHPからアクセスできる。 |
| (2007年10月) |

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