能代科学技術高等学校
(高等学校/公立/共学/秋田)
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 全国の10を超える都県の工業高校生が、自らの意志で廃棄される車いすを修理・再生し、アジアの障害をもつ子どもたちにプレゼントするボランティア活動「空飛ぶ車いす」運動を展開している。 秋田県も2005年秋、県社会福祉協議会が「空飛ぶ車いす」活動の一環として「あきた車いすリサイクリング」事業を立ち上げ、県内の工業高校などに参加を呼び掛けた。 現在、11校が登録しており県立能代工業高校もその一つ。機械科と電気科の生徒が中心で、昨年10月、県社会福祉協議会が開催した車いすの修理・再生の講習会に参加。故障箇所の発見、パンクの確認・修理、タイヤの掃除・グリスアップやブレーキの確認、全体のさび取り・研磨の仕方などを学んだ。 そして今年の2月、機械科・電気科の生徒11人が、能代市社会福祉協議会から提供された2台の車いすの修理に取り組み、新品同様に再生した。この車いすは近々同校生徒の想いを乗せて、スリランカの児童福祉施設に送り届けられることになっている。 スリランカでは、2004年12月に発生したスマトラ沖大地震で、今も多くの負傷者を抱えており、車いすを必要としている人も多い。しかし、同国では車いすはほとんど生産されておらず、値段も高価ため、手に入れることは難しいという。 こうした事情を知った生徒たちは、「車いすの構造は意外に複雑で大変だったが、被災した人たちのために心を込めて修理した」「長く安全に、気持ちよく利用してもらえるよう、ネジの1本1本にも気をつかった」「機会があれば利用者と会ってみたい」と話す。 ピカピカに磨き上げられた再生車いすを目にした同市社福協の担当者は、同校生徒の技術力の高さに感心するとともに、「これをきっかけに、社会に貢献する心を育んでくれれば」と期待する。 また、県社協によると、福祉施設などでは廃棄するにも経費がかかるため、使えなくなり放置されている車いすは少なくないという。そのため、能代工高の生徒たちは、今後も「空飛ぶ車いす」(車いす再生ボランティア)活動を続け、困っているアジアの子供たちを応援していきたいと、強い想いで話していた。 |
| (2006年5月) |
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