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1928(昭和3)年、秋田県中央地区の産業教育を担う学校として創立した県立金足農業高等学校。明治時代の農村指導者で、生涯を貧農救済に捧げた「農聖」石川理紀之助の「寝ていて人を起こすことなかれ」を教育方針とする同校。生徒もこの教えに則り、日々の勉強や部活動はもちろん、世界遺産のマレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林植林国際ボランティアの他、学校周辺の清掃ボランティア、地域住民の自宅を訪問して庭の手入れボランティアなどの社会貢献活動を、率先して行っている。 創立80周年記念事業として2008年に完成した「金農あぐり交流館」で、近隣の住民を対象にした「地域講習会」もそのひとつだ。 同交流館は、金足農高の専門教育の特色である「農・食・環境・地域福祉」に関わる教育活動を地域に発信し、地域貢献、地域連携、地域共生を実践する施設だ。 09年度は、生物資源学科、環境土木科、食品流通科、造園緑地科、生活科学科の生徒がそれぞれの学びを生かして、「ジャムづくり」「ランの栽培」「測量器具の操作方法」「小泉潟水質調査」などの講習会を実施してきた。 昨年の12月18日には、造園緑地科と環境土木科の生徒が「門松づくり」の講習会を開催した。当日は、地域住民11人が受講生として参加。両科の2、3年生10人が助言役を務め、住民と共に正月を迎える準備を整えた。 住民は、生徒の指導を受けながら、長さ20、25、30センチの3種類に切った竹を生け垣作り用の縄で束ね、松を側面に2本差して形を整えた後、カラフルな水引の糸、鶴や亀、七福神が描かれた紙の飾りを付けて完成させた。 生徒は、「自分で作るのと違って、教えるのは少し緊張したが、みなさん、きれいに仕上がってよかった」と笑顔に。参加者も、「生徒さんのアドバイスが的確で、出来上がりも満足」と、自分で作った高さ約30センチのオリジナル門松に見入り、「お正月の玄関に飾ります」と話していた。
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| (2010年2月) |
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