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仙台市都心部の西、青葉山の麓の広瀬川右岸に、今年創立110周年を迎える宮城県仙台第二高等学校がある。「文武一道」を校訓とし、自由と規律の双方を重んじる校風で知られている。生徒も、1世紀を越える伝統をふまえ、普段の学びや部活などで得た知識や技術を活かした地域交流、貢献活動にも熱心に取り組んでいる。 10月21日には、化学部の生徒が塩竈市立第一小学校を訪問。自分たちで考案したカードゲームで、有機化学をやさしく学ぶ出前授業を行った。 同部は「第53回日本学生科学賞」入賞や「全国高校化学グランプリ2010」大賞並びに金賞受賞など、輝かしい実績を誇っている。 今回考案したカードゲームのタイトルは「つなげて覚える有機化学ゲーム」。子供たちに化学への興味を深めてもらおうと、化学部の1年生部員3人が手がけた。 当日は、ゲームを考案した部員ら3人が先生役となり、4年生53人に炭素などの元素記号を書いたカードを配布。生徒が、カードをつなげていくことで、元素が結びつく規則をわかりやすい言葉で説明し、児童にカードを並べてもらいながら有機化合物を作成した。 児童はつなげたカードで得点を競うこのカードゲームのルールをすぐに理解し、夢中になってカードを並べていた。 3人の生徒は、児童の間を回って丁寧に指導。授業を受けた4年生は「お兄さんたちの授業は、とてもわかりやすかった」「カードをつなげるとちゃんと化合物になった。化学って面白い」と興味を深めた様子。 先生役を務めた生徒は、「元素を扱うと児童には難しく感じられると思うが、カードゲームで化学を楽しく学んでもらえた」と手応えをつかんだようだった。 仙台二高の化学部では、このカードゲーム「つなげて覚える有機化学ゲーム」を、高校生の視点で暮らしの中の問題を見つけ、解決方法を提案する「第17回全国高等学校デザイン選手権」に応募。全国87校の562チームの中から、決勝に進んだ10チームに残り、10月31日、山形市で開催された全国大会で見事入賞を果たした。 |
| (2010年11月) |
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