 「至心・自立・友愛」を校訓とする岩手県の一関修紅高校。今年で創立109年を迎える同校生徒は、マナーの良い通学や福祉施設等への訪問交流活動など、地域に根付いた社会貢献活動で高い評価を得ている。 同校の開校記念日である5月27日には、音楽部の部員が、国立ハンセン病療養所「東北新生園」(登米市迫町)でミニコンサートを開催。療養生活を送る入所者の方々と共に、歌を通して世代や地域を越えた交流のひとときを楽しんだ。 当日は、25人の部員が参加。入所者や職員ら約70人の前で、新しい流行歌から昔懐かしい歌、映画の主題歌やミュージカル、童謡など20曲を次々と披露した。 東北新生園でのコンサートは、同校の元事務長が、かつて新生園に勤めていたことをきっかけに、開校記念日のイベントとして2002年からスタート。5回目となる今年は3年ぶりの開催とあって、楽しみに待っていたという入所者の方々は、生徒の歌声にあわせて手拍子を打ったり、一緒に歌ったりし、曲が終わるたびに大きな拍手を贈っていた。 また、生徒も利用者のそばにしゃがんで声をかけるなど、心なごやかな時間が施設内に広がった。 孫のような生徒と一緒に歌ったり、おしゃべりを楽しんだ入所者は「懐かしい歌が心に染みた」と話し、「また、素敵な歌声で私たちの心を癒やしに来てほしい」と願っていた。 今回の音楽部による「東北新生園」ミニコンサートをはじめとする同校生徒の福祉貢献活動は、至心を尽くし、慈愛に満ちた勤勉で感謝と奉仕のできる生徒の育成をめざす一関修紅高校の、100年を越す教育成果の現れといえるだろう。 |
| (2008年7月) |
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