久慈翔北高等学校(門前校舎)
(高等学校/公立/共学/岩手)
2025年4月、久慈東高校と久慈工業高校が統合して開校
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岩手県久慈市の中心街からやや北に位置する県立久慈東高校(生徒約700名)は、「礼節・進取・剛健」の校訓のもと、生徒が主体となって、地域交流、地域貢献活動に取り組んでいる。 地元商店街の空き店舗を借りて、商品選びから買付、販売など、生徒が全てを取り仕切る「チャレンジ・ショップ」、美術部員が久慈青年会議所に協力して、子供たちに久慈の魅力を伝える「いわて久慈たからもの絵本」の製作などは、その一例だ。 去る8月29日には、総合学科食物系列の2年生34人が、学校近くのひばり保育園(園児約100名)を訪問し、生徒が考案した手作りの“豆腐カップケーキ”と“がんづき”を園児に贈った。 生徒が創作した“豆腐カップケーキ”は、卵アレルギーの子供にもたのしんでもらえるよう、つなぎに木綿豆腐を利用して仕上げた。また、岩手県気仙地方の伝統的おやつ“がんづき”の材料にも豆腐を使い、ふんわりとした食感にするなど、「食品」「栄養」「調理」等々、日頃の授業の成果を生かした様々なアイデアがおいしさを引き立てている。 当日、生徒はコック服姿で園児の前に登場。子供たち一人一人に作りたての“豆腐カップケーキ”と特製の“がんづき”を手渡すと、みな、口々に「すごくおいしそう」と歓声をあげ、「どうもありがとうございました」と声をそろえて生徒に感謝した。 参加した生徒は、「アレルギーの子もおいしく食べてもらえるよう、みんなで研究を重ねた」「私たちがつくったお菓子を、子供たちみんなが喜んでくれて、うれしい」と笑顔で話していた。 なお、同校の家庭科分野の生徒が組織する「学校家庭クラブ」では、スローフードの研究や孤食の解消に取り組む他、福祉施設や保育園などを訪問して手作り菓子を贈るなど地域貢献活動にも力を入れている。 今回の食物系列の生徒による奉仕活動も、生徒の夢をかなえ,地域に根ざし,地域の未来を創る人材の育成をめざす同校の、教育成果の表れといえるだろう。 |
| (2007年10月) |

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陸中海岸国立公園にも指定された小袖海岸や琥珀、義経伝説など、豊かな自然と歴史に彩られた岩手県久慈市に、県立久慈東高校がある。同校は2004年4月、久慈農林高校、久慈水産高校、久慈商業高校の3校が統合して新たに誕生した総合学科高校で、生徒は新たな歴史と伝統を築こうと、様々な活動を展開している。その一例が、日々の学習を生かしたボランティア活動だ。 今年の7月14日には、総合学科環境緑化系列草花専攻の3年生10人が、同市湊町の湊保育園を訪問。学校の温室で実習栽培した色とりどりの花を持ち込み、園児と一緒に植栽した。 生徒が持参したのは、マリーゴールド、ベゴニア、アゲラタムなど約80株。保育園からは年長組の5歳児19人が参加し、生徒からプランターへの土と肥料の入れ方や花の植え方などを教わりながら、赤や黄、オレンジ色の花を咲かせた一株一株を丁寧に植えていった。 将来は保育士になりたいという生徒は「園児たちと一緒で楽しかった」と笑顔。「水やりなどに注意しながら、大切に育てて長い間、花を咲かせてほしい」と話していた。 また、この日は、同校の福祉協力委員の生徒、PTA役員も学校で育てた花を久慈市の駅前商店街に贈り、買い物客の目を楽しませていた。 この他、同校の生徒が組織する「北限の海女クラブ」のメンバーは、この夏休みに小袖海岸や久慈市の夏の風物詩「北限の海女フェスティバル」などで観光ガイドを務めた。 こうした生徒による地域に密着した貢献活動は、創造的で豊かな人間性を身につけ、地域の伝統・文化を尊重し、地域の発展に寄与する人材の育成を目標としている同校の教育成果の現れといえるだろう。 |
| (2006年9月) |

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久慈農林高校の家庭クラブが26年間にわたって続けている、久慈市の久慈駅前清掃が認められ、国土交通省の東北運輸局長表彰を受けた。月2回という地道な活動だが、北三陸の玄関口である駅前のイメージアップに加え、環境美化意識の向上に寄与している点が認められた。生徒達は「今後も後輩に受け継いでいきたい」と意欲を新たにしている。 表彰は10月17日に仙台市であった第8回「鉄道の日」記念式典で行われた。一般協力者を対象にした表彰の中で、団体は同校だけだった。 家庭クラブは、家政、福祉教養両科の全生徒で組織し、現在の会員は240人。駅前清掃はボランティア活動の一環として1975年にスタートした。 毎週土曜日の放課後に清掃は行われ、生徒が輪番制で30分程度駅前のごみを拾う。空き缶や紙切れ、たばこの吸い殻などのほか、季節によっては落ち葉も集める。 大下会長(福祉教養科2年)は「頑張ってきた成果が認められてうれしい。初めは周囲の目が気になり恥ずかしかったが、利用者に声を掛けてもらうのが励みになった」、久保田議長(家政科2年)も「夏は暑く、秋は落ち葉が多くて思っていた以上に大変。ごみを捨てないように一人一人が責任を持ってほしい」と呼び掛ける。 家政科の担当教諭は「マナーを守る意識を高め、周囲の人々への啓発にもなっている」と手ごたえをつかんでいる。 |
| (2001年12月) |
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