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一関工業高等学校

(高等学校/公立/共学/岩手)
岩手県 一関工業高校 土木科 川づくり課題研究班のみなさん
岩手県一関市の県立一関工業高校は、学校で学んだ知識や技術を生かして、社会貢献活動に取り組む生徒の多いことで知られている。廃棄される自転車や車いすを修理・整備して、アジア・アフリカ諸国に贈る国際貢献活動の他、近隣の老人福祉施設などを訪問し、利用者が使用する車いすの掃除や整備を行う地域貢献活動も数多い。
同校土木科3年の川づくり課題研究班が制作に取り組む河川情報マップ「アイ・Map」もその一つだ。
この「アイ・Map」は、同校のそばを流れる磐井川の本流、北上川流域の交流を目的とした住民参加型の河川情報Mapである。川づくり課題研究班の生徒が代々受け継ぎ、北上川流域の川の安全、自然、歴史、文化などを自分たちの目と手と足で、調査・研究し、つくりあげてきたもので、2005年には、その優れた活動が認められ「東北・みずすまし賞」を受賞している。
今年の2月6日には、先輩から研究を引き継いだ3年生6人がB5版・10ページにまとめた「アイ・Map」1000部を制作。一関市狐禅寺の北上川学習交流館「あいぽーと」に寄贈した。
地図には、北上市の桜の名所展勝地から宮城県登米市の脇谷水門までの鳥の生息地帯や危険個所、景勝地などの北上川流域の状況や川の活用法などを盛り込んだガイドも紹介。また、同研究班は、前年までの活動を引き継ぐ形で、狐禅寺から脇谷水門までの北上川流域について、カヌーで下るなどして写真や絵でまとめ、非常に見やすい作りになっている。
「あいぽーと」で開催された贈呈式には、同研究班から3人の生徒と指導にあたった土木科の教諭が出席。はじめに研究班の生徒が「授業で北上川の環境を調べ、冊子にした。有効活用してほしい」と述べ、岩手河川国道事務所一関出張所の代表にマップを贈った。
地図には携帯電話で撮った写真を投稿できるインターネット掲示板のアドレスなども記載されており、いつでも、どこからでも北上川の情報の閲覧や書き込みも可能になった。さらに、この掲示板を利用すれば、ごみの不法投棄場所や水鳥が見られる場所など、北上川流域の住民や利用者同士で情報の共有ができるようになり、研究班では、そのためのガイドを今回初めて作った。
真新しい「アイ・Map」を手にした一関事務所の代表は、「北上川を多くの人に知ってもらうためさまざまな場面で活用したい」と感謝し、「マップを利用した北上川流域の自然や文化交流など、北上川周辺の住民同士のネットワーク構築に役立ちそう」と期待を込めて話していた。
贈呈式に参加した生徒は「先輩たちの研究を引き継ぎ、北上川についてまとめることができただけでなく、川周辺の環境など、多くのことを学ぶことができた」と成果を語り、マップを利用した交流の広報活動にも意欲を示すとともに、この「アイ・Map」をより充実したものにしてほしいと、今後の研究を託す後輩たちに激励の言葉を贈っていた。
なお、寄贈されたマップは同交流館に設置し、来館者らに配布されることになっている。
(2008年3月)
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岩手県 一関工業高校 生徒のみなさん
右上写真
解体新書を改訳した大槻玄沢や、日本の鉄筋コンクリート工学の開祖といわれる阿部美樹志など、医学や土木工学などで先駆的人材を数多く輩出している岩手県一関市に、県立一関工業高校がある。
『技術の標、ここに在り』をスローガンとする同校の生徒は、工業人として社会に貢献する人材となるべく、多彩な活動を行っている。
2006年11月28日には、03年から続く県立一関養護学校とのロボット交流会を実施した。
一関養護学校は、病弱児を対象に小学部、中学部ならびに高等部があり、児童生徒合わせて60数人が在籍している。
両校のロボット交流会は、一関工高生徒の発案で始まったもので、4回目となった今回は、生徒約30人が?競技ロボットや二足歩行ロボット、おしゃべりロボットなどの手製ロボット7機を持って、一関養護学校を訪問。同校の体育館でそれぞれのロボットの妙技を披露し、先端技術の素晴らしさ、物づくりの楽しさを伝えた。
7機のロボットの中で、特に人気だったのが、06年10月、同県の花巻市で開催された『岩手県工業高校ロボット競技大会』に出場した競技ロボット。大会同様に2人1組でロボットを操縦。棚にあるリングをロボットが取りに行き、自コートのツリーのフックにリングを掛ける。その数とスピードと正確さを競うもので、高さ60センチのロボットが機敏に動く様子に、養護学校の児童生徒は驚きの声を上げ、元気いっぱいに拍手と声援を送っていた。
実演後は一関工高生徒の指導で、養護学校の子供たちがロボット操縦に挑戦。小学部の児童は「お兄さんたちがやさしく教えてくれたので、ロボットをうまく操縦できた。楽しかった」と笑顔を見せていた。
将来は、福祉ロボットなどの開発に携わりたいという生徒は「ロボットを通して、高校でどういうことを学んでいるか理解してもらえたと思う。なによりも、みんなが喜んでくれたのがうれしかった」と話していた。
物づくりを通して、社会貢献を目指す一関工高生。中古の車いすや自転車を修理してアジアの国々に送る活動など、技術を生かしたボランティア活動は、地域だけでなく多方面から高い評価を得ている。
下写真1
(2007年1月)
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岩手県 一関工業高校 電子機械科ボランティア班の皆さん
学校で学んだ技術を、ボランティアに生かしたい、と、岩手県立一関工業高校の電子機械科3年生5人が、自分たちで修理し再生させた自転車6台を、今年2月7日、アジア・アフリカの開発途上国に送った。「心を込めて修理した」という5人は、「現地の人々の暮らしに役立ててもらえれば嬉しい」と話し、この日、同校に引き取りに来た運送業者のトラックに再生自転車を積み込んだ。
一関工高では、2005年度から廃棄自転車を再生し、開発途上国に送る活動を行っている財団法人家族計画国際協力財団(ジョイセフ)に賛同。電子機械科の3年生の有志が課題研究として修理作業に取り組んできた。いわば、同科の新たな伝統でもある。
3年目となった今回は、5人の生徒が修理ボランティア班に参加。一関市内の企業から廃棄予定の自転車6台を譲り受け、週1回2時間の課題研究の時間に修理活動に取り組んだ。5人はまず、自転車を分解し、続いてさび落とし、さび止め塗装、タイヤ交換、塗装、組み立ての順で作業を行い、約1年かけて新品同様に再生させた。
生徒らは修理と並行して、アジア・アフリカの途上国の現状について学習。日本では年間600万台以上が廃棄処理される自転車だが、現地の貧困層にとっては非常に高価なものであること。また自転車が、急病人を病院のある町まで運ぶ“命の足”であることなどを知った。
黒と銀のツートンカラーに塗り分けられ、前かごとライトが付いた6台の自転車を前に、5人の生徒は「現地の人にとって自転車は救急車にもなると聞いた。長く丈夫に使えるよう、ねじの一本一本を丁寧にしっかりと締めた」「ブレーキやライト、チェーンも入念に調整した。一生懸命作ったので大切に使ってほしい」「さび落としや組み立てが思い通りに行かず大変だったが、きちんと動くようにと心を込めて作業をした」「思ったより自転車の構造は複雑だった。僕らの修理した自転車が、現地で活躍してくれれば嬉しい」。そして、今回の6台を含めて、途上国に送った再生自転車は18台となり、「先輩たちが築いてきたボランティア活動の伝統を守ることができた。後輩たちも受け継いでいって欲しい」と期待を込める。
一関工高の生徒は、アジアの人々に修理した車いすを贈る「いわて車いすフレンズ」にも参加しており、今回の自転車修理ボランティアを指導した教諭は「生徒にとってこれらの活動は、途上国の実情を知る機会にもなっている。そしてこれをきっかけに、地域や人々を思いやる大切さなど、たくさんのことを学び、身に付けたと思う。これからも、ものづくりを通したボランティア活動を、生徒の自主的な活動として継続していきたい」と話していた。
(2006年4月)
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