 2005年12月17日、福井県小浜市に愛と命の炎が灯った。急性リンパ性白血病と闘う同県立若狭東高の女子生徒を支援するため、同級生を中心に友人や市内の合唱団らが、市の働く婦人の家でチャリティーコンサートを開催したのだ。 生徒が発病したのは、同年6月。病院で抗がん剤治療を受けながら、骨髄バンクで骨髄移植(造血幹細胞移植)の適合者を探したが、ドナー(提供者)は今も見つかっていない。11月初めに一時退院した生徒は、週に2回、通院しながら自宅で闘病生活を続けている。 「早く学校に戻って、友だちと一緒に卒業したい。」そんな生徒の想いを知ったクラスメイトは、一日も早い回復を願い、学校内で募金活動を行った。しかし、生徒が治癒するまでに1年半から2年もかかるとされ、この間、高額な治療費が必要なことから、友人たちが中心となって「支援する会」を結成。生徒と家族を支援するためのチャリティーコンサートを12月に開催することを決めた。 同級生たちは、すぐに参加を表明。加えて、市内の合唱団やアマチュアバンド、生徒の母親もメンバーのよさこい踊りチーム「若狭鳴子連希来里(きらり)」など、8団体・個人がボランティアで出演することになった。 ダンスを披露することになった同級生たちは、「支援する会」の会合にも参加し、チケットの準備やコンサート構成などについて意見交換するなど、積極的に協力。同級生の一人は「大切な友だちだから、一生懸命踊って元気を届けたい」と、意気込む。 そして当日。同級生たちは、サンタクロースの衣装で元気いっぱいのダンスを演じ、会場に詰めかけた300人の市民から大きな拍手が贈られた。また、アマチュアバンドや合唱団がクリスマスソングを披露し、最後に「若狭鳴子連希来里」のメンバー45人が登場。生徒の母親は「子供は学校が大好きなので、早く復学しようと頑張っている。同級生の皆さんをはじめ、周りの人の温かい支援には感謝の言葉しかない」と声を詰まらせていた。 この日集まったチケット代金や寄付金は約90万円。同級生などによる寄せ書きと共に贈られることになっている。 なお、「支援する会」では引き続き募金を呼びかけている。口座は「郵便振替00790−4−38855」。問い合わせは、電0770(52)4110(「支援する会事務局」)まで。 「進取」「敬愛」「誠実」を校訓とする若狭東高校では、同級生を中心に生徒たちが闘病生活を送る女子生徒の支援活動を、今後も続けていくと話している。 |
| (2006年1月) |

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