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福井県 美方高校 JRC(青少年赤十字)部のみなさん
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福井県南西部、ラムサール条約登録湿地「三方五湖」や、母なる海「日本海」、聖なる水「瓜割の滝」、近畿一美しいと言われる「北川」など、「水の町」として知られる若狭町に県立美方高校がある。 「明・強・清」を校訓とする同校は、1969年の創立時より地域との連携に力を注ぎ、「美方高校は地域の財産」であるとの共通理解のもと、生徒の育成に努めて来た。 生徒も、地域との交流や地域社会への貢献活動に熱心に取り組んでいる。中でも積極的に活動しているのがJRC(Junior Red Cross=青少年赤十字)部だ。 同部では、部員一人ひとりが自ら「気づき・考え・行動できる」ようになることを目指し、校内外の美化活動をはじめ、災害時の募金活動や地域の各施設の行事への参加、一人暮らしの高齢者へ年賀状を送るなど、さまざまな社会貢献活動を展開している。 その中で、2008年から続けている奉仕活動がある。毎月発行される若狭町の広報誌「広報わかさ」を朗読、録音する活動だ。 同町ではこの録音を元にCDを作成し、町内の視覚障害者に“音声版”の「広報わかさ」を届けている。 現在担当しているのは5人の部員で、各号を2人ずつ持ち回りで分担し、自分の家などでICレコーダーに録音している。朗読中にかんだり、難しい漢字に四苦八苦したりしながらも、利用者の方々に行政情報や地域の話題などがしっかり伝わるよう、ていねいでゆっくりとした話し方を心掛けているという。 音声版「広報わかさ」を毎号楽しみにしているという利用者からは「朗読も聞きやすく、町の動きを知ることができるので本当にありがたい。地元の高校生が読んでくれるのがうれしい」と好評だ。 この活動に参加する部員は、「私たちの朗読・録音活動を必要としてくれている人がいると思うと、やりがいを感じる」「JRC部の伝統的活動として、部員と一緒に続けていきたいし、後輩にも伝えていきたい」と意気込む。 同部顧問の教諭は「なかなか目立たない取り組みだが、活動を通して生徒も、人を思いやる心を身につけるなど、成長しているように思う」と話していた。 同部部員をはじめ、同校生徒の地域貢献活動は、「夢づくり」と「人づくり」を柱に、生徒の育成に努める美方高校の教育の成果といえるだろう。 |
| (2010年4月) |
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