 今年の2月10日、石川県立小松商業高校で、同校主催の「ふるさと小松検定」が開催された。この「ふるさと小松検定」は、京都検定をはじめとするご当地検定の一つだが、他のご当地検定と違うのは、同校3年生が課題研究の一環として、企画から運営まで全てにわたって取り組んでいることだ。検定の問題も、自分たちの手と足で、地理、歴史、産業、観光、文化など小松の魅力を様々な角度から調査・取材し、作成している。さらに、公式テキストのデジタル編集からパワーポイントや動画を使った出前セミナーなども実施している。 同検定は、ふるさと小松の魅力を、より多くの人に知ってもらおうと、2005年度にスタート。小松市民をはじめ多くの人々の注目を集め、2006年の2月に初級のみで開催された初めての検定試験には、1184名がエントリーし、1095名が受験。合格者は215名だった。 第2回は、初級、中級の2コースとなり、3回目の今年は、初級、中級に加え、上級と外国人対象の英語編を新設。問題は、地理、歴史、産業、観光、文化、環境、福祉の7分野から計50問(英語編は25問)が出題され、正解が8割以上の受験者に合格証が発行される。 小松市のPRにも一役買っている小松検定だが、生徒はさらなる活性化に取り組んでいる。その一つが、JR小松駅構内のコンビニ「チャオ小松」で常設販売されているお菓子「こましょうチョコレートトリュフ」と「塩とナッツのチーズクッキー」だ。これは、同校生徒が地元の菓子メーカーと共同で開発したもので、定価はどちらも500円。 生徒がデザインしたパッケージには、同校の校章に、山伏姿の源義経と武蔵防弁慶、兼六園のことじ灯籠が可愛らしく描かれている。2つのお菓子は地元市民、観光客からも好評で、「ふるさと小松検定」の小問題集が同封されているのが人気の秘密という。同校では「小松市のPRと小松検定の普及を目的に、ふたつのお菓子を開発した」と話し、収益は、小松検定のテキスト印刷代などに充てることにしている。 お菓子の開発に参加した生徒は「実践的な業務を体験することで、社会の仕組みや役割、働くことの意義や魅力など、まさに“生きる力”を実感できた」と話し、小松検定に取り組む生徒は「地域のことを調べることで郷土愛が芽生えた。若い力で小松を活性化させたい」と意欲的。今後は、NPO法人化、小松検定の「かるた」の製作も考えているといい、こうした生徒の積極的な行動は、“明るく 楽しく 元気よく”進化する「こましょう」を象徴しているといえるだろう。 ちなみに第3回「ふるさと小松検定」の合格者は、上級2名、中級19名、初級66名だった。 |
| (2008年3月) |

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