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富山県射水市に今年創立90周年を迎える県立小杉高校がある。同校は、生徒会を中心に、多くの生徒が活動できるボランティアの定着・充実をめざしており、中国・四川大地震の被災者を励まそうと、中国語で書いた手紙と義援金を贈るなどの活動を展開している。 また、小杉駅清掃や地域のイベント・行事でのサポートなど、長年実施している貢献活動も数多く、そのひとつが、貧困に喘ぐネパールやアフリカ・マリ共和国の子どもたちに、ジャージなどの衣類を贈る活動だ。 スタートしたのは約10年前。マリ共和国の子どもたちを支援している滑川市のガールスカウト県第三十三団が、現地で不足している衣類の回収活動を同市内外の小中高校に呼びかけたのが、きっかけとなった。 以降、小杉高校生徒会が中心となって毎年協力を続けてきており、今年も卒業を控えた3年生が、体育の授業を終えた1月30日から全校生徒に呼び掛け、不要になった体操服やジャージ、ワイシャツ、タオルなど200着を回収。生徒も毎年恒例のことでもあり、きれいに洗濯をするなど、気持ちを込めて提供していた。 そして3月12日、ガールスカウト県第三十三団の代表を同校に招き、贈呈式が行われた。全生徒を代表して生徒会役員が、「全校生徒の気持ちで集めた衣類です。マリの子どもたちのために少しでも役立ててください」とあいさつ。段ボール6箱に詰められた衣類と、現地への輸送費として、昨年10月に行った学校祭の収益や募金などから約1万5000円を手渡した。 団の代表は「毎年協力してもらい助かっている」と感謝し、「みなさんの優しい気持ちを生かすためにも、今後も温かい思いやりの輪を広げていきたい」と決意を述べていた。 同校生徒の長年にわたるボランティア活動は、健康な心身を育むとともに、真理と正義を愛し、責任を重んじ、情操豊かで明朗な人間性を養う同校の教育の成果といえるだろう。 なお、県ガールスカウト第三十三団は、小杉高校と他校から寄せられた衣類とを合わせて梱包し直し、4月下旬に東京のNGOマザーランド・アカデミーに発送。同NGOを通じ、船便で現地に届けることになっている。
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| (2009年4月) |
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