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昨年12月12日、長崎県平戸市の市長に、同市の高校生からある提言が行われた。提言したのは県立猶興館高校2年生の生徒たちだった。「平戸は誰にとっても暮らしやすい街なのか?」。生徒たちは、実践活動による研究を実施する家庭科の「プロジェクト学習」の一環として「住みやすい街づくり」をテーマに選び、実際に7〜9月にかけて市内の公共施設や商店街を歩き、車いすや目の不自由な人たちの目線で調査した。その結果、公衆トイレや商店街の路上などに改善すべき項目が多いことに気づいた。清掃が行き届いていない、夜間照明が暗くて危険、場所がわかりにくく観光客らが利用しにくいなど。生徒たちはこの実践調査とアンケート結果を踏まえ、電灯の増設や定期的掃除や点検などの改善策を提案した。また商店街に関しては、駐車場の確保や歩行者天国の導入を。こうした改善案やアイデアを集結し、提言書を作成した。 提言書は生徒たち自らが市役所を訪ね、市長に手渡しされた。生徒たちは「身近な問題として平戸の街の在り方を考えることができ、一人ひとりの心掛けで改善できることも多いと思った」と口々に調査の成果を述べている。 同市では、高校生が街づくりの提言をするのは初のケースだが、高校生自らが自分たちの目で確かめた説得力ある内容とアイデアは、素晴らしい提言として市長や幹部職員たちをうならせる内容となった。 |
| (2002年3月) |
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