大河原産業高等学校
(高等学校/公立/共学/宮城)
柴田農林高等学校と大河原商業高等学校が統合
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宮城県の南部、大河原町に今年で創立101周年を迎える県立柴田農林高校がある。一世紀にわたって地域農業の先導者を育成してきた同校。生徒も、日々の学びで培った科学的思考力や技術力等を生かして、地域住民との交流や地域の未来に貢献する連帯感と奉仕の心を養っている。 学校近くの老人福祉施設や幼稚園、養護学校との交流、校門前の花壇の整備と花植え活動、学校のそばを流れる白石川堤防の「一目千本桜」保護のための天狗巣病枝の剪定と堤防清掃などの奉仕活動を、多彩に実施している。また、地域社会に貢献すると期待される活動も、多々推進している。 そのひとつが、園芸工学科園芸施設班の3年生9人が課題研究として取り組んでいる「MOTTAINAIトマトジャム」の製造だ。 園芸工学科園芸施設班では、ヤシガラ栽培でトマトを栽培しているが、中には、傷がある、形が悪いなどの理由で出荷できない規格外品のトマトも出てくる。「せっかく実ったトマトなのに、規格外品にするのはもったいない。なんとか生かそう」と、その活用方法を研究し、完成させたのが「MOTTAINAIトマトジャム」だ。 同校は、瓶詰を製造する営業許可を得ていることから、9人の生徒は保存の利くジャムを試作することを決めた。そして、取り組むこと数ヶ月。原料はトマトとレモン、砂糖のみを使用、分量や煮込む時間を微調整し、さわやかな酸味と甘みが調和した「MOTTAINAIトマトジャム」を完成させた。 「トマト嫌いの人でもおいしく食べられる」という自信作。「できれば地域の活性化などに役立てたい」と考えていた生徒たちの願いが叶い、柴田町の船岡駅そばの福祉施設、はらから地域生活支援センター内の喫茶店への納入が決定したのだ。同喫茶店で7、8月の2ヶ月限定で、ランチにつくヨーグルトのソースとして提供されることになった。 今回のトマトジャム・プロジェクトに参加した生徒は、「規格外品として、学校の農産物販売会などで安売りするだけでは面白くないと考えた。みんなで取り組んだ柴農のトマトジャムを、ぜひ味わってほしい」「ヨーグルトとジャムの相性はいいと思う」と話し、「規格外のトマトを生かしたこのトマトジャムが、地域活性化につながれば」と期待している。 なお、「MOTTAINAIトマトジャム」を味わった市民からは、2ヶ月限定ではもったいない、と上々の評判という。 |
| (2009年8月) |
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