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選抜高校野球大会で2度の優勝を遂げた硬式野球部や柔道部、ボクシング部など、全国レベルの強豪校として知られる沖縄尚学高校。文武両道を掲げる同校では、運動部だけでなく、文化部でも、フィリピンの教育支援としてノートパソコンを寄付する活動を続けている「アイアーン沖尚」など、多くの部で優れた実績を残している。 「地域政策研究部」もそのひとつ。国際交流に興味を持つ生徒が集まって、2000年にスタート。当初はJICA沖縄国際センターの講座を受けるなど、世界の国々について勉強、研究する地味な活動を行っていたが、栄える商店街とシャッター通りとなった商店街の比較など、次第に研究の幅を拡げてきた。 07年からは、北海道夕張市の財政破綻とまちづくりのあり方をテーマに、現地調査して沖縄と比較する研究を推進。以来、生徒による夕張訪問や、老人福祉会館利用者に手作りの菓子を贈るなど、夕張市民を応援する活動に取り組んできた。 今年も2月1日に2年生の部員6人と顧問の教頭が同市を訪れ、老人福祉会館でお年寄りとの交流や除雪ボランティアなどを行った。 交流会には、市内の千代田長生クラブのお年寄りら約30人が参加した。生徒らは伝統芸能のエイサーを披露。同部では、研究とは別に、世界各地や沖縄の民族舞踊を演じるなどの芸能活動も手がけており、今回も普段の稽古の成果を存分に発揮。お年寄りたちは、生徒の迫力ある踊りとかけ声に盛んな拍手を送っていた。 夕張訪問に参加し、地域と世代を超えた交流のひと時を持った部員は、「私たちの活動が、夕張のお年寄りや市民に少しでも元気を贈ることができればうれしい」と話す。また、お年寄りも「遠く離れた沖縄から来てくれた高校生に、みんな元気をもらっている。これからも長く交流を続けてほしい」と願っていた。 |
| (2010年2月) |

 アメリカのセント・ジョンズ大学付属高校に、2001年7月から留学している沖縄尚学高校3年の安里匠悟君と2年の与世田兼大君。この2人の野球チームでの活躍が、2002年6月14日の地元紙で大きく取り上げられた。 安里君と与世田君は将来、医師になる夢を持って、沖縄尚学高校の提携校であるミネソタ州のセント・ジョンズ大学付属高校へ留学。日本では2人とも野球部には所属していなかったが、安里君は外野手兼捕手、与世田君は投手兼遊撃手として試合に出場している。 この記事を掲載したセント・クラウド・タイムスでは、渡米して間もない2人にチームメートが英語のサインを仲介するなどの話を紹介している。さらに与世田君が、登板した翌日にもかかわらず監督に「連投したい」とアピールしたエピソードを交え、練習熱心な様子を強調している。 またピート・シーリーコーチは2人の練習熱心な点が、チーム全体に好影響を及ぼしたとし「日本人選手が同時に在籍するのは27年間務めて初めて。技術は確かなので、ゲームで多くの経験を積んでほしい」とコメントしている。 1年の留学期間を終え、安里君より一足早く帰国した与世田君は「アメリカで野球をして、スポーツには言葉なんて関係ない、心と体で通じ合えるということがわかった。一番の思い出は、初めての先発投手で完投して勝てた時のこと」とアメリカでの生活を振り返る。 2人の活躍を日本で見守ってきた、上杉兼司教諭は「本校では野球部所属ではなかったので当初は驚いたが、2人が努力したことを誇りに思っている。専門的すぎるきらいのある日本の高校野球とはひと味違う、アメリカの高校野球のおおらかさを感じた」と感想を述べた。安里君はもう1年留学を続け、来年に帰国する予定。 |
| (2002年10月) |
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