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兵庫県東播磨地域のほぼ中心に位置する小野市。算盤と家庭用刃物で知られるこのまちに、県立小野高校がある。今年創立105年を迎える同校の生徒は、校是の「明き、浄き、直き誠の心(明・浄・直)」を精神的な柱として、勉学や部活動につとめる他、地域との交流やボランティア活動も主体となって実践している。 放送部による地元ケーブルテレビ局との番組共同製作や茶道部による老人ホーム慰問、家庭科研究部の多彩なボランティア活動などは、その一例である。 今年7月には、20日に新体制になったばかりの生徒会が中心となって、同16日に発生した、新潟県中越沖地震の被災者を支援する募金活動を行った。 活動は、20日から生徒が補習で登校する7月末までの期間実施した。初日となった20日、1学期の終業式で生徒会が全生徒に募金を呼びかけると、すぐに多くの生徒が支援を申し出た。 同校生徒会はこれまでも国内外の大災害に対し、義援金を募る活動を続けてきた。特に今回は、生徒会の新体制最初の事業として、「何か被災者に役立つことをしよう」と役員一同がひとつとなって行動を始めた。そして期間中、「あなたの思いやりが多くの命を救い、たくさんの笑顔につながります」のメッセージを張り付けた募金箱を準備。登下校する生徒に支援の協力を訴えた。 生徒会顧問の教諭は「生徒会だけでなく、全ての生徒が、阪神・淡路大震災で、全国に人々に助けてもらった感謝の気持ちを表現できれば」と話し、同震災を記憶する最後の世代ともいわれる生徒らの「明き、浄き、直き誠の心」の発露に期待していた。 |
| (2007年9月) |
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