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恐竜化石「丹波竜」発見のまち、兵庫県丹波市に、1897年(明治30年)に創立された県立柏原高校がある。第47代内閣総理大臣、芦田均を輩出した学校として知られる同校は、「進取創造 質実剛健 敬愛和協」の精神に富んだ生徒の育成に努めている。生徒も勉学や部活に励むと共に、「たんば子ども塾」のサポートや環境美化活動など、心をひとつにして地域交流や社会貢献に取り組んでいる。 今年の3月26日には、途上国の幼い命を救おうと、ポリオワクチン購入費の原資となるペットボトルのキャップ約9万個の回収を達成。後日、特定非営利活動法人(NPO法人)「エコキャップ推進協会」(横浜市)へ送った。 スタートしたのは、昨年5月。当時の2008年度前期生徒会が「高校生ができるボランティア活動を」と、ペットボトルキャップをリサイクル資源として売却し、ワクチン購入に充てる活動を行っている「エコキャップ推進協会」への協力を、全生徒に向けて提案。目標を、創立111周年に合わせてワクチン111人分を回収しようと呼びかけた。 こうした活動にすぐに賛同した約800人の生徒は、早速回収活動をはじめた。キャップ約800個が一人分のワクチンとなるため、111人分を集めるには、約8万8800個が必要となる。生徒一人当たりの目標回収数は、同校創立年数と同様111個。家族にも協力を依頼するなどして、次々とキャップを学校に持ち寄った。 また、昨年9月からこの活動を引き継いだ後期生徒会が、キャップで同校のシンボル“クスノキ”の絵を制作するなど、生徒への啓発活動を強化した結果、昨秋までに105人分の約8万4000個を集めた。今年に入ってややペースは落ちたものの、残り6人分の4800個回収に向けてラストスパート。26日に集計したところ、約5400個あることがわかり、111人分のキャップ回収に成功した。 生徒会役員は「年度内に達成できるとは思っていなかった。みんなで集めたものだけに、達成感も大きい」「柏高生徒が一致団結した時のパワーは本当にスゴイ!」と笑顔で話していた。 なお「エコキャップ推進協会」への送料も、全校生徒から一人10円の寄付を募ったもので賄った。「敬愛和協」の心を存分に発揮した国際貢献活動といえるだろう。 |
| (2009年4月) |
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