大阪府立豊中高等学校能勢分校の独自の取り組み「善きことをした高校生達」。資料(パンフレット)請求、入試(受験)、説明会などを掲載

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大阪府立豊中高等学校能勢分校

(高等学校/公立/共学/大阪)
学校パンフレット紹介
大阪府 能勢高校 家庭科部のみなさん
右上写真
大阪府の最北端の町、能勢町の府立能勢高校は、“生命あるものを愛し、自然環境を大切に考える学校”として、地域性を生かした独自の教育システムを取り入れている。特に同校は、地元の中学からの進学者が多いことから、2004年に府立高校では唯一の連携型中高一貫教育を実施。さらに、能勢町が推進する小中高一貫教育に賛同し、小学校に加えて幼稚園、保育園との連携にも努めている。こうした学校の教育姿勢に、同校生徒も、能勢の自然を愛し、人々との交流を深めると共に、能勢の歴史や文化を知ろうという動きが活発になっている。
中でも、ユニークな活動を展開しているのが、家庭科部だ。同部では、かつて能勢町の特産品だった「三白三黒」(三白:米・寒天・高野豆腐、三黒:栗・炭・牛)の調査・研究を行い、その復興をめざしている。中心となって活動しているのは、3年生の男子部員6人。きっかけは、部員の一人が1年生の時、同校の教諭から、江戸時代から昭和30年代まで「三白三黒」と呼ばれる特産品が能勢町にあった、という話を聞いたことから。
地元に住んでいながら、初めて聞く特産品に興味が湧き、他の5人の部員と共に調査を開始した。郷土史や、菊炭と呼ばれる炭焼き名人をはじめ、当時生産にかかわっていた人たちに話を聞いた。そしてわかってきたことは、「三白三黒」がかつては能勢の経済を支えていたこと、寒天や高野豆腐は、後継者不足などにより現在では生産されていないこと、能勢のお米は、良質でおいしいことなどだった。部員らは「もう一度、能勢の人たちに知ってもらいたい」と、これらの調査結果を、昨年の環境・農業フォーラム(能勢町主催)や大阪府総合学科高等学校研究発表会で発表し、大きな反響を呼んだ。
続いて部員たちが取り組んだのは、「三白三黒」を使用した創作料理。それは、「もっと多くの人に、「三白三黒」を知ってもらいたい」「忘れ去られつつある能勢の特産品を活用する方法はないか」という思いからだった。試行錯誤の末、部員らの結論は、自分たちで料理を考え、能勢町の「道の駅(くりの郷)」内のレストラン「ひだまり」の新メニューとして採用してもらうことだった。レストランと直接交渉し、快諾を得たものの、料理が苦手な部員ばかり。レストランの担当者のアドバイスを受けながら試作を繰り返し、出来上がったのが「能勢サンド」と「三白三黒定食」の2つのメニュー。高野豆腐を揚げて野菜を添えた「能勢サンド」(飲み物がついて470円)は、午前11時までのモーニングメニュー。午前11時からの「三白三黒定食」は、豆腐ハンバーグをメインに、高野豆腐のあべかわ、揚げ寒天サラダ、黒米ご飯などをセットにしたヘルシーメニューで、683円。いずれも土曜・日曜10食限定で販売している。お客様からも好評で、10月からは温かいだんご汁を添えた秋冬メニューとなっている。レストランでは、今後、評判が良ければ、定番メニュー化も視野に入れているという。
同校家庭科部のこうした活動をきっかけに、能勢町では「三白三黒」を見直す動きが活発になってきた。連携する中学校では、彼らが考えた三白三黒の献立を家庭科の授業で調理するという中高交流授業も実施されている。また能勢町も、家庭科部から町教委を通じて打診された、小学校の学校給食への採用を、現在検討中という。
ある部員は「調べてみると、能勢にはいろいろな歴史や文化があることがわかった」「何げなく食べていたお米にも感謝の気持ちが持てるようになった」と話し、「私たちの次の世代が、能勢の伝統や文化を新たに掘り起こし、復興させてくれるはず」と力を込める。また、同部顧問の教諭は「郷土に対する誇りと愛着が生徒の自尊心の向上につながる」と語り、「自主自律の精神を養い、責任ある行動で、能勢の文化を広くPRする牽引役として、能勢をもっと元気にしてほしい」と部員の今後の活動に期待していた。
下写真1
(2007年12月)
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