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1899(明治32)年の創立以来、数多くの「水産・海洋のスペシャリスト」を育成、輩出してきた京都府立海洋高校。「率先垂範 責任完遂 和衷協同 反省検討」を校是とする同校の111年の歴史は、生徒を主体とした地域交流、社会貢献の歴史でもある。 生徒会による文化祭での海難遺児募金バザーや、海洋技術コースの生徒が溶接技術を生かしてゴミステーションを作製し、近隣地区に贈呈するなど、多彩なボランティア活動を年間通じて実施している。 昨年4月からは、環境美化委員の18人が中心となって、ペットボトルキャップの回収活動をスタートさせた。発展途上国の子供たちのポリオワクチン購入費に充てるためだ。 委員たちは、全校生徒をはじめ教職員、保護者、近隣の住民、コンビニエンスストアなどにも協力を呼び掛けた。活動の趣旨に賛同した生徒や地域住民などから数多くのキャップが寄せられ、約5万個を回収することができた。 キャップは委員たちの手によってNPO法人・エコキャップ推進協会(横浜市)に贈られる。キャップ800個(約20円)で1人分のワクチンが購入でき、5万個で約60人の子供たちの命が救えるという。 環境美化委員の生徒は「予想よりも多く集めることができた。協力してくれた生徒や先生、地域の人々のおかげです」と感謝し、「ワクチンに姿を変えて、子供たちを救うために、ぜひとも役に立ってほしい」と、真剣な表情で話していた。 なお、エコキャップ推進協会によると、回収されたキャップは再資源として新しい製品に生まれ変わり、人々の暮らしを支えることになる。また、ゴミとして消却すると、約400個で3,150gのCO2を排出するという。ペットボトルキャップ回収活動は、地球の温暖化防止にも役立っているのだ。 |
| (2010年3月) |
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