 京都市西京区の桂高校では、草花クラブの生徒たち30名が新品種アジサイの開発に日々取り組んでいる。クラブのメンバーは同校の園芸ビジネス科と植物クリエイト科の生徒たち。1985年の創部以来、品種の異なるアジサイを交配させて「ニューバース桂」などの新品種を次々と開発してきたという。 そして、自分たちの開発したアジサイの苗は今年の7月、亀岡市河原林町の知的障害者更正施設「みずのき」に納入され、秋までの栽培を委託した。みずのきへの栽培委託は2年目で、「ニューバース桂」や「桂のロクメイカン」など4品種1500株を納入したそうだ。部員とみずのきの入所者が一緒に植え替えた苗は、今後、入所者たちが朝晩に水をやり育てた後、種苗会社へ出荷されることになっている。 草花クラブでは、栽培委託は単なる仕事の分散化ではなく、部員たちと入所者たちの心の交流にもつながっている。実際、栽培指導をするうちに、部員たちの心に今までとは違う変化が生まれてきたという。彼らはアジサイを通して「信頼の心」の栽培にも力を合わせて頑張っているのではないだろうか。 また10月には、全国の高校生による農業クラブ全国大会が地元の京都で開催される。8月の近畿大会で勝ち上がってきた桂高校草花クラブでは、現在、アジサイを使った研究発表の準備で大忙しだ。 |
| (2002年10月) |

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京都市西京区の桂高等学校、草花クラブが5年がかりで開発したアジサイの新品種が3月20日までに、農林水産省から品種登録の認定を受けた。同省によれば、高校生による品種登録は極めて珍しく、現在64品種あるアジサイでは初めてだという。近い将来、生花店にこのアジサイが並ぶ。「家庭でも手軽に楽しめる小ぶりのアジサイを開発したい」との思いから、同高草花クラブでは1993年から、校内にある栽培温室で2種類のアジサイを交配して新品種づくりに取り組んだ。 開発をはじめた当初は、受粉の方法などで失敗の連続。しかし後輩たちが観察記録を引き継ぎ、作業を継続した。取り組みはじめて5年めにして、ようやく背丈約20センチ、直径10センチの手まり状の花を付けた。 その後も改良を重ねていき、数百株まで増やした後、「ピクシー・桂の舞姫」と名付け、農水省に品種登録を申請した。一昨年には、同省審査官の実地検査を受け、部員が作成した100項目以上の測定データなども提出したという。 品種登録された一報は、農水省から顧問の片山一平教諭に連絡があり、今月の官報にも告示された。現副部長の丸山沙記さん(17)は「先輩たちのおかげもあり品種登録されるようになった。桂高のアジサイとして大勢の人に楽しんでほしい」と感想を述べた。 |
| (2002年6月) |
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