 岐阜県可児市の可児工業高校の生徒達が、このほど環境に優しい燃料電池車の製作に成功した。この製作に取り組んだのは、電気科、応用技術科、機械科の2・3年生10名だ。同校では、水素と空気中の酸素を化学反応させ電気を発生させる燃料電池に注目。「この燃料電池を使って環境に優しい車ができないものか」と考え、校内で製作参加者を応募したという。そして製作プロジェクトチームは発足され「FCV研究会」と命名、今年6月からスタートした。 車は三輪の一人乗りで、全長2メートル、幅0.9メートル。車輪はソーラーカーレースで使用するものを転用し、塩ビ性のボディーの後部に燃料電池と60リットルの水素ボンベを各2基搭載したもの。始動時のバッテリーも含め、重さは30キロ。総制作費は80万円を要したという。 しかし、製作過程は正に時間との戦いだったとか。「電圧がでるか、使えるのか。燃料電池はどうか」など、難しい問題が山ほどあったそうだ。中でも燃料電池に関しては、実際にメンバーが夏休みを利用して、愛知県犬山市の製造工場まで通い指南を受けたという。そして一番の難所は水素ボンベと燃料電池をボディに取り付ける課程だったとか、1週間以上の時間を費やした。毎日、放課後まで作業を行い、遅いときは夜中近くまで続いたという。 そして5ヶ月の時間を費やして、この10月、ようやく燃料電池車が完成した。同校では18日に走行テストが行われ、快適な走りに生徒達は満足げだった。メンバーの生徒は「始動時のバッテリーから燃料電池に切り替わったとき、グンとパワーが上がるのが気持ちいい。今度はぜひ公道を走ってみたい」と意欲を膨らませている。今後は、認可を受けるための調査を進めていく予定だそうだ。 |
| (2002年12月) |
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